DELLのノートパソコンの中でもCNC削り出しアルミ素材をつかった高級モデルのノートパソコンが「XPSシリーズ」です。
当サイトでは今まで「XPS 13 9340」「XPS14 9440」とコンパクトなXPSシリーズをレビューしてきましたが、今回はスタンダードサイズとなる16インチの「XPS 16 9640」をお借りしましたので実機レビューをしていきたいと思います。
DELL XPS16 9640の特徴
DELL XPS16 9640は、最新を取り入れた高性能なノートPCです。アルミニウム素材を使うことでXPSシリーズらしいシンプルでいて、高級感を感じることができるデザインとなっているところが魅力です。
スペック面では、最新の「Core Ultra 7 155H」や「Core Ultra 9 185H」といった、高性能なCPUを搭載しているのが特徴で、さらに「GeForce RTX4050」から「GeForce RTX4070」までのグラフィックスを搭載可能で、動画編集や3Dモデリングなど高負荷な作業にも快適に使えるのが特徴です。
ディスプレイは、標準で1920×1200ドットの16インチディスプレイが搭載されていますが、オプションで「4K＋(3840×2400ドット)の高解像度OLED液晶を搭載することも可能となっています。
DELL XPS 16 9640のレビュー
XPS16 9640のデザイン
XPS13、XPS14とも共通するシンプルでスタイリッシュなデザインの外観となっています。
底面側も同様にシンプルです。
本体の重量は約2.10kgで16インチのノートPCの中では標準かやや重めの重量の部類に入ると思います。
高画質なディスプレイ
今回お借りしたレビュー機のXPS16は1920×1200ドットのフルHD＋画質のディスプレイが搭載されていました。
16:10アスペクト比を採用したディスプレイで、従来のスタンダードサイズの15.6インチと比較しても広く使いやすいサイズ感となっています。
ディスプレイのスペックは500nits、sRGB100%、120Hzリフレッシュレートで液晶パネルの中では高性能な液晶と言えると思います。
XPS16 9640は購入時に3840×2400ドットの4K＋画質のOLED液晶を選択できます。画質にこだわる方にはそちらがとてもおすすめです。
ディスプレイの開き具合はそれほど大きくなく、キーボードのチルトアップもありません。
新しいデザインのキーボード＆タッチパッド
XPS13､xps14のキーボードと同様に高級感のあるXPSシリーズのデザインにマッチする、今までにないデザインのキーボードが搭載されています。
キートップはややカーブしているようで、指にフィットしてタイピングしやすいように感じます。
打鍵感も心地よくてタイピングが楽しくなります。
ファンクションキーは物理キーではなくてタッチ式のキーが採用されています。こちらも今までに無くデザインの良さに大きく貢献していると思います。
ファンクションキーは音量やディスプレイの明るさをワンタッチで調整できる機能キーとなっているので、タッチ式でも全く問題ありませんね。カタカナ変換をF7キーで行ったりする方は慣れるまで戸惑うかもしれません。
キーボードにはホワイトLEDバックライトが搭載されているので、薄暗いシーンでも視認性が良くなっています。
XPSシリーズのタッチパッドは縁のないパームレスト一体型のタッチパッドとなっています。
タッチパッドの領域は結構広くて左はWindowsボタンから右はCopiloキーのあたりまで反応していました。
広いタッチパッドだったので誤作動を心配したのですが、手のひらの部分では反応せずに指先で触ったときだけ動作するのでタイピング中にカーソルが飛んだりするようなことはあまりありませんでした。
表面にガラス素材が使われているので肌触りが良くて滑りも良く操作しやすいと感じました。
インターフェース
XPSシリーズのインターフェースはとても尖った構成となっていて、外部機器への接続はUSB TYpe-Cポートのみとなっています。
左側面もUSB Type-Cポートのみの装備となっています。
購入時にHDMIポートとUSB Type-Aポートに変換できるアダプターが付属しますので、外部モニターを接続したい方は問題ありませんが、マウスやキーボード、USBメモリーなど複数の機器を接続したい場合にはもう少しポートの多いType-Cドックが必要になりますね。
電源アダプターはどのUSB Type-Cポートにさしても充電されるようなので、コンセントの位置に合わせて柔軟に使えるのは地味にうれしいポイントです。
レビュー機のスペック
| レビュー機 | DELL XPS 16 9640 Core Ultra 7搭載 |
|---|---|
| 価格 | 販売価格 310,979円（記事執筆時点) ～ |
| OS | Windows 11 Home 64bit |
| CPU | インテル® Core™ Ultra 7 155H (24.0 MB キャッシュ, 16 コア, 最大 4.80 GHz ターボ) |
| メモリ | 16GB, LPDDR5X, 6400MT/s |
| ストレージ | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
| グラフィックス | インテル® Arc™ グラフィックス |
| ディスプレイ | 16.3” FHD+ (1920 x 1200)フレームレス 非タッチ 非光沢 ディスプレイ, 500 nits, 100% sRGB, 2000:1 コントラスト比, 120Hz, Dolby Vision ™, Eyesafe® テクノロジー |
| 光学ドライブ | なし |
| 質量 | 実測値：2.10kg |
DELL XPS16 9640の性能
DELL XPS 16 9640の性能をベンチマークテストでチェックしてみました。
CINEBENCH 2024
レビュー機のXPS16に搭載されているのは「インテル Core Ultra 7 155H」という最新の高性能なCPUで、NPUというAI処理専用のユニットが搭載されているのが特徴のCPUです。
CINEBENCH 2024のスコアは「マルチ 905pts」「シングル 106pts」というスコアとなっています。
Crystaldisikmark
CrystalDiskMarkはストレージの読み書き速度を計測するベンチマークです。
一番上の項目のシーケンシャルリードが5000MB/s、ライトが4000MB/sという非常に高速な読み書きができるストレージとなっています。
ストレージの読み書き速度が速いとすべての動作のレスポンスが良くなります。
ゲーム用ベンチマーク
レビュー機の「DELL XPS 16 9640」はCPU内蔵の「インテル Arc グラフィックス」を搭載したモデルでしたが、ドラゴンクエストとファイナルファンタージーのベンチマークテストを試してみました。
ドラゴンクエストX
FINALFANTASY XIV
どちらのベンチマークテストも普通ということでプレイ自体は可能ですがそれほど快適に楽しめる感じではありませんでした。
DELL XPS 16 9640は購入時のカスタマイズで「GeForce RTX4050」や「GeFoce RTX4060」などの単体グラフィックスを搭載可能なので、ゲームを楽しみたい方は単体グラフィックス搭載モデルがおすすめです。
DELL XPS 16 9640 レビュー まとめ
今回お借りしたレビュー機の「DELL XPS 16 9640」は、DELLのノートパソコンの中でも素材やデザインにこだわって作られている高級タイプの16インチノートPCです。
XPSらしいシンプルですが高級感を感じられるデザインで持っているのが楽しくなりますね。新しくなったXPSシリーズではキーボードやタッチパッドが従来とは違うデザインとなり、ほかのメーカーのノートPCには無い新しいデザインとなっているのも特徴的です。
見た目だけではなく使い心地も機能性も良いキーボードとタッチパッドとなっていて、ストレス無く毎日の作業を行うことができそうです。
スペック面ではインテルのCPUの中でもNPUというAI処理に最適化されたユニットが搭載された「Core Ultra 7 155H」プロセッサーと、読み書き速度が非常に速いSSDが搭載されているので、すべての作業がサクサクと進めることができました。
残念ながらレビュー時のテストではNPUの存在を実感することはできませんでしたが、CPUの性能はCINEBENCHでもわかる通り高い処理性能となっていました。
DELL XPS 16 9640は購入時にカスタマイズが可能となっており、特に4K＋画質のOLED液晶と、GeForce RTX4070まで搭載可能なグラフィックスはとても魅力的です。
高級感のあるデザインの最新の高性能なスペックが搭載された16インチノートPCをお求めの方に非常におすすめのモデルではないでしょうか？
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